研究室への配属を考えている方へ

ぜひ一度見学にきてください

研究室の見学・相談を随時受け付けており、ゼミでの発表・議論の様子もご覧いただけます。

※重要※ 大学院進学を希望する方は、入試要項に記載されているとおり、推薦入試・一般入試ともに、試験までに志望教員との面談が必要とされています。本研究室では試験前ではなく、出願前に必ず面談が必要です。

相談・見学の連絡先へ →

奨学金・授業料減免については、大学院情報科学研究科の案内をご覧ください。

兵庫県立大学社会情報科学部の皆さんへ

4年生での配属があります。3年生の後期までのできるだけ早い時期の相談・見学を推奨しています。

卒業生の声

チェ ジュンヒョン

チェ ジュンヒョンの研究発表の様子
AROB 2026での研究発表

現在の所属

今は株式会社インタートレードでデジタルアセット関連の仕事をしています。金融とブロックチェーン技術を組み合わせたシステムやインフラを扱っています。

この研究室に出会うまで

留学生だった私は、日本の大学院に進学するためにまず自分で研究室を探すところから始めました。いろいろな大学や研究室を調べているうちに井上先生とご縁がありました。

先生は私に限らず、どの学生にも「何がやりたいのか」をちゃんと聞いてくださる方でした。それぞれの考えをもとに一緒に研究を形にしてくださいましたし、私の下手な日本語よりも先に私が何を考えているのかを聞いてくださいました。今思えば、この研究室がどういう場所なのかはその時点で少し分かっていた気がします。

どんな研究だったか

一言でいうと経済の研究です。もともとお金の流れに興味があったので。

もう少し詳しく言うと、ある国で起きた金融危機がほかの国にどう広がっていくのかを研究していました。

これまでの研究は国ごとに切り離して見るものや、国同士のつながりを見ても貿易だけというように、一つのつながりしか見ていないものが多かったです。でも実際の危機はそんなに単純に一本の道で広がるものじゃないだろうと思っていました。

そこで国と国の間の「お金の貸し借り」と「モノの売り買い」がそれぞれどう効いてくるのか、そして二つがどう影響し合うのかを分析しました。その結果、両方を合わせて見ると片方だけでは見えなかったリスクが見えてくることをデータで確かめられました。

詳しく知りたい方は下の論文を見てみてください。気軽に連絡してもらっても大丈夫です。

Chae, J., & Inoue, H. (2026). Multilayer Propagation of Cross-Country Systemic Risk. Journal of Risk and Financial Management, 19(3), 197.
https://doi.org/10.3390/jrfm19030197

研究室で得たもの

私はまだ誰もやっていないことに挑戦するのが好きです。ただ、そういう挑戦はだいたい無謀で失敗することも多いです。実際かなり失敗もしました。

それでもこの研究室では無謀なだけで終わりませんでした。先生はまだ何の結果もない私のやる気を信じてくださり、一歩進むたびに次の目標を一緒に考えてくださいました。信じてもらえるとそれに応えたくなります。その気持ちが思っていた以上に大きな力になりました。

挑戦する人とそれを信じてくれる人がいると、こんなに力が出るんだということを身をもって知りました。これが研究室で得たいちばん大きなものです。

今の仕事で

今の仕事は大学院の研究と直接つながっているわけではありません。でもデジタルアセットやブロックチェーンはまだ正解がない分野で、私はここでも新しいことがあれば真っ先に手を挙げています。

研究室に入る前の私なら、初めてのことを前にまず「失敗したらどうしよう」と考えていたと思います。今は「やってみよう」と言えます。研究室でそうやって始めて最後までやり切った経験があるので、今回もできるはずだと思えるんです。

進学を考えている皆さんへ

大学院に来る理由は人それぞれですし、どんな理由でもいいと思います。

ただ、もし「これを一度とことんやってみたい」という気持ちが少しでもあるなら、その気持ちをそのままにしないでほしいです。大げさなものじゃなくて大丈夫です。「ちょっとやってみたい」「これ気になるな」くらいで十分です。

その気持ちを信じてくれる人がいて、期待に応えたくて、あるいは自分をがっかりさせたくなくて必死に頑張った経験は、思っているよりずっと長く残ります。この先何をするにしても、自分を信じるための武器になってくれるはずです。

私がいた井上研究室は、そういう経験ができる場所でした。

現役生の声

伊藤 陸人

2026年度・修士2年

AROB 31st 2026の学会名と伊藤 陸人の上半身
AROB 2026にて
伊藤 陸人のゼミ発表の様子
ゼミでの研究発表(2026年9月)

私は、都市部の交通渋滞の緩和を目的として、信号制御による交通流の最適化について研究しています。具体的には、機械学習を用いて信号サイクルや切り替えのタイミングを調整し、複数の交差点を含む広い範囲の交通を効率よく制御する方法を検討しています。

この研究テーマを選んだ理由は、学部生の頃から機械学習に興味があったことと、実世界で起きている現象をコンピュータ上のシミュレーションで再現し、その中で実際の社会課題について考えられることに魅力を感じたためです。

研究室に入る前は、プログラミングや実験が中心だと思っていました。しかし実際には、実験をする前に、論文を調べ、明らかにされたことや課題を整理すると言った地道な作業も多くありました。そう言った中で、研究目的や課題を他の人にも伝わる形で整理する力が身についたと思います。この力は、研究に限らずさまざまな場面で活かせるものだと考えています。

研究室の雰囲気は「メリハリがある」という言葉が合っていると思います。それぞれ研究内容が異なるため個人で進めることが多く、集中しているときは静かですが、話すときには比較的にぎやかです。

個人で研究を進める色が強いため、自由度が高く自分のペースで取り組める一方、自分で考えて進めることも求められます。ただ、計算機サーバーやデータなど、個人では用意しにくい研究資源を利用できる環境があります。主体的に研究に取り組みたい人にはお勧めしたい研究室です!

奥野 飛来

2026年度・修士2年

奥野 飛来の写真
奥野 飛来のゼミ発表の様子
ゼミでの研究発表(2026年9月)

観光地における観光客の混雑緩和について研究しています。実際のスマートフォンのGPSデータを用いて観光客の行動や訪問先を把握し、各施設の営業時間などを考慮しながら訪問する順序を入れ替えることで、観光地全体の混雑をどの程度緩和できるかを評価しています。

学部では構造制御学を学んでいましたが、大学院ではそれまでとは全く異なる分野に挑戦してもよいと考えていました。その中で、さまざまな社会問題を研究対象としている点に魅力を感じ、この研究室を選びました。

配属前に想像していた以上に、自主性が求められる研究室だと感じました。最初の頃は授業や就職活動、研究を並行して進めることが大変でしたが、研究に取り組んでいくうちに進め方にも慣れ、自分が取り組むべき課題が明確になっていきました。研究の方向性が見えてくるにつれて、やりがいも感じられるようになりました。

研究内容は学生によって異なるため、学生同士で同じテーマについて活発に議論する機会はそれほど多くありません。一方で、分からないことや相談したいことがあれば、お互いに助け合える環境だと感じています。

この研究室で特に身につくと感じているのは、「考える力」です。自分で課題を整理し、どのように研究を進めていくかを考える機会が多くあります。AIが台頭していくこれからの社会においても、こうした力は社会人になってから求められる重要なスキルだと考えています。

研究では計算機サーバなどに触れる機会もあります。研究活動を通じて、こうした環境を活用しながら、自分で考えて物事を進める力を身につけてもらえればと思います。

相談・見学の連絡先

井上 寛康
兵庫県立大学 大学院情報科学研究科

inoue あっと gsis.u-hyogo.ac.jp

「あっと」を @ に置き換えてください。

メールに氏名・所属・学年と相談内容をお書きください。見学を希望する場合は、希望時期もお知らせください。